スケール(音階)を学ぼう⑤「ブルース・スケール」編

スケール(音階)を学ぼう⑤「ブルース・スケール」編

今回はアドリブの王様「ブルース・スケール」の時間です。ブルースというと何を思い浮かべますか?

伊勢佐木町ブルース!

なんて人も多いでしょう。
まさにその通り何ですが、アドリブには欠かせないスケールとして、様々なジャンルの中で利用されています。
街の便利屋さんのような魔法のフレーズです。ただし、覚えるのに一癖あるので、じっくり解説していきます。

 

まず「ブルー・ノート」という言葉をご存知でしょうか?
同名の有名なJAZZライブハウスがあります。
そもそも「ブルー・ノート」の起源ははっきりとしていないようですが、アフリカから連れてこられたアメリカの黒人奴隷が、憂鬱な気持ち(ブルー)を歌ったことが由来となっていると言われています。
その彼らは、半音のまたさらに半音などの細かい音程(半音以下の音を「微分音」ともいいます)で歌ったとも言われ、「ブルー・ノート」と呼ばれるようになったそうです。

こうやって短く書いただけでも、とても重たく深い歴史がありますね…

 

「ブルー・ノート」は3♭(三のメリ)、5♭(五のメリ)、7♭(7のメリ)と定義されています。
※ド=1、レ=2、ミ=3〜…と音楽理論上では調が変わって音がズレていっても、共通の話ができるよう各音に番号を振ります。
例えば調がDならレ=1、ミ=2、ファ#=3〜…となります。
ただし本来は「微分音」なため、五線譜では書き表すことができないわけですが、それでも無理やり表すと下の譜面になります。
Cブルース・スケールと呼ばれています。

音を聴いてみましょう♪

今回はピアノではなく、笛っぽい音で流れます♪

 

一オクターブの中に沢山音が入っていますね。
ブルース・スケールはメジャースケール(ドレミファソラシド)に「ブルー・ノート」3♭(三のメリ)、5♭(五のメリ)、7♭(7のメリ)の音を足したものになります。
ただ、これだと馴染みが無い音ですよね。

そこで簡略化されたブルース・スケールが下の譜面になります!

音を聴いてみましょう♪

 

ようやく馴染みのあるブルースな雰囲気の音が聴けましたね!
ブルー・ノートはちゃんと3つとも入ってます。

上記の譜面は実は、ぺンタトニックスケールの一種、民謡音階(一二三五六の場合)に「五のメリ」を足しただけなんです。
民謡音階をある程度触っていれば、何だかとっても親近感が湧いてきませんか?

早速、このブルース・スケールの音のみを使ったアドリブ演奏例を聴いてみましょう。

 

※クリックすると画像が拡大します。


音を聴いてみましょう♪

 

譜面はアドリブ回しの一部ですが、急にブルースの世界にどっぷり浸かりました。
延々とこんな感じでアドリブ回しができちゃう、素晴らしいスケールなのです!

私もアドリブ弾いてると

『あ〜何も思い浮かばないからブルース・スケール弾いちゃえ♪」

みたいに場つなぎで利用したりします(笑)

え?メリ(半音)が多く大変ですって?

そんな時は譜面の赤文字をみてください。
六本調子で吹くと、何と八本調子でメリが3つだったのが、1つに減ります。

持っている管の種類が多ければ多いほど、色々なキーに対応できるようになります。

次の項では、先ほどのアドリブ回しの続きと、実際にアドリブが体験できるように伴奏トラックも用意しました。
ブルースのより深い世界へ行きましょう!
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